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「環境にやさしい花の価値を広げるワークショップ」に関する研究支援 – 株式会社グリーン・ワイズ

2021.3.4


■ 概要(outline)

環境に配慮した緑化事業を手掛け、115年の歴史がある株式会社グリーン・ワイズの田丸雄一氏の研究を支援するために、「環境にやさしい花の価値を広げるワークショップ」の企画、当日のファシリテーション、評価をサポート。

■ 結果(output)

ワークショップの参加者は、Fast Flower(環境負荷を抑えず促成栽培された花)とSlow Flower(農薬や肥料、化石燃料を使用せず環境負荷を抑えて生産される花)を使用した創作活動を行うことによって、その違いを体感することができます。
体感を通じて「環境にやさしい花」の存在に気づき、花に対する価値観が変容することがワークショップ前後のアンケート調査の結果から明らかになりました。

■ プロセス(process)

本プロジェクトは、4つのステップで構成されています。各ステップに沿って、サポートした内容についてご紹介します。

Step1: 創作活動への参画
Step2: ワークショップのデザイン
Step3: 当日のファシリテーション
Step4: アンケート結果の分析



- Step1: 創作活動への参画

2019年の夏に株式会社グリーン・ワイズの本社にてFast FlowerとSlow Flowerを使った創作活動を体験する機会が設けられました。
日頃、お仕事で花に触れている社員の皆様と一緒にTUDの赤木も参画し、実際にFast FlowerとSlow Flowerの見た目、触り心地、創作活動の難易度や面白さの違いを実感しました。



- Step2: ワークショップのデザイン

創作活動の体験を踏まえ、田丸氏と具体的なワークショップのデザインについて具体化していきました。具体化のポイントは以下の4点です。

① ワークショップの事前・事後で参加者にどのように変化してほしいか
② どのような順番で創作活動を実施してもらうとより効果的か
③ どのようなインプットがあると創作活動にスムーズに取り組んでもらえるか
④ 創作活動で感じたことをどのように言語化してもらうか

田丸氏とのディスカッションを踏まえて、ワークショップのタイムスケジュール、投影資料、ワークシート、事前・事後アンケートの設計を支援しました。


- Step3: 当日のファシリテーション

ワークショップ当日は、田丸氏と役割分担をしながら、TUDの赤木がファシリテーションを実施しました。
2019年秋ごろ、国内では東京近郊在住の方々を対象にレストランmarutaにて、徳島県在住の方々を対象に上勝町のカフェ・ポールスターにてワークショップを開催しました。 都会と田舎では花に対する価値観が異なり、創作活動に対する感想も異なっている点が印象的でした。都会では花は美しく飾るもの、田舎では花はそこら辺に生えているものと考えられています。
都会の方々はSlow Flowerの自然な美しさの魅力に気づき、田舎の方々は日頃当たり前に生えている草花を美しく魅せる方法に気づくことにつながりました。

レストランmarutaでのワークショップの様子をご紹介します。


・Fast Flowerを使用した創作活動



・Slow Flowerの創作活動後の振り返り



・ワークショップの感想の共有



- Step4: アンケート結果の分析

ワークショップの前後で実施したアンケートの分析を支援しました。
分析の結果、ワークショップの開催場所にかかわらず、参加者は「環境にやさしい花」の存在に気づき、花に対する価値観が変容すること明らかになりました。


(ご参考)
株式会社グリーン・ワイズ https://www.greenwise.co.jp/
レストランmaruta https://www.maruta.green/
カフェ・ポールスター http://cafepolestar.com/



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